SEL-8S(小中学生用)について

 SEL-8S学習プログラム(Social and Emotional Learning of 8 Abilities at School)は,SELで共通して注目されている社会的能力を日本の小中学校での教育事情に合わせて効果的に育成できるように工夫した学習プログラムです。

○楽しく,具体的に学べる
 実際の学校では,ペープサートや紙芝居,ゲームや身体活動,ロールプレイ,語呂合わせなどをもちいて子どもが楽しく,かつ具体的に学べるプログラムとなっています。

○日本での実践の広がり
 日本でも例えば福岡市などで,学校全体で計画的に取り組むような実践が徐々に始まっており,SEL-8S学習プログラムへの期待が高まっています。

 SEL-8Sの実践をサポートするために,授業で使える資料や効果測定に必要なアンケート用紙などを提供しています。授業実践や効果測定の際に活用してください。また,SEL-8Sの実践を保護者に理解してもらうために15分程度で実施できるワークショップ資料もあります。保護者会などで活用してください。

授業用資料

SEL-8Sの書籍に掲載されている授業プリントや図表などをダウンロードすることができます。また,授業で学習した「ポイント」をまとめたポスターも合わせてダウンロードすることができます。適当な大きさに拡大印刷するなど活用してください。SEL-8Sの各学習ユニットの関係を表した概念図をダウンロードすることができます。拡大印刷して活用してください。
※小学校編F9「マナーを守ろう」,中学校編D3「顔の見えないコミュニケーション」D6「男らしさ女らしさ」を改訂しました(2018年10月)。
 改訂した授業用資料は,下記のボタンからダウンロードすることができます。
 これらのユニットの指導案が必要な方は,お手数ですが事務局(office@sel8group.jp)までご連絡ください。指導案を送付いたします。
なお,学校や教育委員会の電子メール・アドレスの場合,外部からの添付ファイル付きのメールを受け付けないものがありますので,その場合は,受信可能なアドレスからご連絡ください。
 
 他のユニットの指導案は,「書籍・論文」にあります次の2冊の書籍をご覧ください。
  ・子どもの人間関係能力を育てるSEL-8S②
   『社会性と情動の学習(SEL-8S)の進め方―小学校編』
  ・子どもの人間関係能力を育てるSEL-8S③
   『社会性と情動の学習(SEL-8S)の進め方―中学校編』

WordおよびExcelファイルのダウンロードについて
アンケートの集計ソフトなどWordやExcelファイルをダウンロードする際,「安全ではないダウンロードをブロックされました。」などと表記されることがあります。その場合,ブロックを無視して「保存」を押すとダウンロードすることができます。また,パソコンのセキュリティ設定を変更することによりダウンロードができます。 (セキュリティ設定の変更はご自身でお願いいたします。)

※F9「マナーを守ろう」を改訂いたしました。

※D3「顔の見えないコミュニケーション」D6「男らしさ女らしさ」を改訂しました。

 

保護者用ワークショップ資料

小学生の保護者に対して実施する15分程度のワークショップ資料と,連絡プリントをダウンロードすることができます。なお,連絡プリントはクラスの実態に合わせて,適宜変更することができます。

評価用資料

SEL-8Sの効果を測定し,結果を集計するためのアンケート用紙と集計ソフトをダウンロードすることができます。また,SEL-8Sの実践記録用紙や結果の集約用紙も合わせて準備しています。SEL-8S実践の記録や効果検証に活用してください。

児童生徒の自己評定によって,SEL-8Sの効果を測定するためのアンケート用紙と,アンケート集計ソフトをダウンロードすることができます。
なお,対象学年はすべて小学3年生以上です。

教師による評定によって,SEL-8Sの効果を測定するためのアンケート集計ソフトをダウンロードすることができます。

SEL-8Sの実践記録や結果の集約のための用紙ををダウンロードすることができます。

Q&A

Q: SEL-8Sの学習を教育課程に位置付ける場合,どれくらいの回数を実施すればよいのでしょうか。
A: 計画段階で,年間10回程度の学習を計画されることをお勧めしています。これまでの実施校のデータから,回数が少ないとはっきりし
 た効果が確認できないことがわかっているためです。

Q: 教育課程に位置付ける場合,どこに配置すればよいでしょうか
A: 現状では,特別活動の学級活動に位置付けておられる学校が多いようです。その他,総合的な学習の時間に,例えば校外でのインタビ
 ューや見学の前に,一斉に話の聞き方の学習をおこなうといったように,事前学習として実施されている学校もあります。

Q: 導入して1年目などは,その前の学年で学習することになっているユニットを学習しないまま,現在計画されているユニットの学習に入
 ることになります。どうすればよいでしょうか?
A: 前段階の学習が必要になるのであれば,事前に時間を取って,要点のみでも学習しておくと効果的でしょう。朝の会・帰りの会(ショートホーム)などを利用する方法もあります。

Q: 校内研修会は,年間何回ぐらい実施するとよいでしょうか?
A: 一般に,人事異動で先生方の入れ替わりがあるでしょうから,年間4回ぐらいは必要です。例えば,次のような実施方法があります。

時期 内容
4~5月 年間計画の確認と,異動で来られた方へのオリエンテーション(場合によっては,実施責任者・担当者による授業公開)
2 7~8月 夏期研修(夏休み前までの実施状況の確認,模擬授業による他学年の学習内容や学習方法の体験,冬休みまでの実施計画の確認など)
3 秋~冬 授業研究会(学年あるいは全校での授業参観と授業研究など)
4 3月初め頃 まとめと次年度の準備(子どもの自己評定と教師による評定結果などを踏まえたまとめと,次年度の実施計画の立案)

(参照:子どもの人間関係能力を育てるSEL-8S 1 社会性と情動の学習〈SEL-8S〉の導入と実践,ミネルヴァ書房)

Q: 効果的な実践にするコツは何でしょうか?
A: 例えば,実施前には学年の先生方で,学習のねらいや学習内容,そして学習方法の打合せをしておかれると,学年での統一した実践と
 なります。また,授業の準備物(板書用掲示物,学習プリント,掲示用ポスターなど)をどなたかが一括して用意し,省力化する方法が
 あります。
  なお,実施後は短い時間で結構ですから,実践記録用紙に成果と課題をまとめておかれると,次の年度の計画立案の際に,都合がよい
 でしょう。この実践記録用紙は,サンプルがホームページの「評価用資料」→「実践に関わる集計用紙」→「SEL-8S学習プログラム実
 践記録」にあります。